はなの海外大冒険!

海外生活で体験したことや考えたことを綴るブログ♬フィジー留学、オーストラリアでのワーホリ経験を経て、セブのゲストハウスで管理人をしながらブログを書いていましたが、家庭の事情で急遽日本に帰国。これからは海外で学んだことをもとに、日本で考えたことを書いていきます。

「共感」することは相手の心を強くする。でもそれだけが大切というわけでもない。昨日のブログを読んでくれた方、ありがとうございました。

昨日のブログで心の中を打ち明け、なんとなく覚悟が決まった、はなです。

 

「今の気持ちを記しておこう」と自分の心を整理する意味で文章にしてみたのですが、

思いのほか反応が大きく、今までで一番多くの人に読まれたブログでした。

www.hana-wakuwaku.info

 

誰かが悩んでいて力になりたいときにできること

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みなさんの周りの人が悩んでいるとき、何をしてあげますか?

ちょっと何かに迷っているときも、今回のように重大なことで悩んでいるときもそうですが、当事者は、とにかく話を聞いて欲しいと思っています。

自分だけの胸に抱えていても、なかなか答えは出てきません。

誰かに話を聞いてもらって、

その中で自分の過去や気持ちを改めて振り返ります。

相手に話をしているんだけどそれは自分自身にも響いていて、

改めて自分の思いに気づくことで、

自然と解決策が出てくるのが理想なのかなと思います。

 

「共感する」というのはどういう意味なのか

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私は昨日のブログの中に、こんなことを書きました。

わかっているんだけど、受け入れがたい事実。

たぶん、同じ状況になったことがないと、この気持ちは分からないんだと思います。

性格が悪いなと、思われる前提で打ち明けると、

「別に共感してもらわなくていい」

「軽い気持ちで、わかるよって言ってもらえなくてもいい」

という強がった意味を含んでいました。

 

今回のことで改めてわかったことですが、

「相手の気持ちに寄り添わなければ『いけない』」

という気持ちでわざわざ「わかるよ」と言ったところで、全く効果はありません。

それどころか、相手の気持ちを逆なでしてしまう可能性もあります。

(私自身が今までそれをしてしまっていた可能性があるので、反省の意味も込めて書いています。こいつめんどくさいなーとか思わないでね。)

 

一番効果がある「共感」とは

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でも、そんな中で一番私の心に響いたのは、

「同じような経験をした人からの『つらかったね、わかるよ』という言葉」

私は、母の病気がわかってからこれを求めていたんだ、ということに昨日気づきました。

意外と、似たような経験をした方が多くて驚きました。

私が30年間こんな思いをしたことなかったのは、ただ運がよかっただけだったのです。

今近くにいる人からはこんな話は聞かないけれど、

SNSで繋がっている日本の友人から暖かい言葉をいただきました。

 

一部言葉を言い換えて抜粋すると、

  • はなさんが最初、(母の病気を心配する以前に)「今は日本に帰りたくない。受け入れられない」と思ったの、めっちゃわかります。私もそうだったから。
  • 私は親が手術するとき、仕事を理由に帰らなかったけど、あとですごく後悔したよ。
  • 私は、お父さんが倒れて、仕事も大切な人も全て中断して地元に戻ったんだ。最終的にはよかったと思える。地元に戻ったのがお父さんの病気のせいだとは思いたくなくって、必死に頑張ったんだ!

みんな、自分のやりたいことと家族の問題と葛藤していて、それを乗り越えて今があるということがわかりました。

これらの言葉は、かなり私の背中を押してくれました。

 

 

「共感」しないという答えもある

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看護学の授業や、相手を励ますときのスキルとして、

「相手の気持ちに同意する」

「『わかるよ』って声をかけてあげる」というのがあります。

よくこういうことを習うので、それが当然だと思っていて、

オウム返しをしたり、相手の言うことをパラフレーズ(違うことばで言い換える)したりして、相手への共感を言葉にしてきました。

 

でも、数日前にこのような記事を見ました。

がんで遺族を亡くした患者さんを診ている医師からの言葉です。

どのような援助がよかったのかを聞くと、「近所の人が煮物を作って持ってきてくれた」「『かける言葉がないのよ』と言ってくれた」というものがあります。私も、診察で遺族に「私の気持ちがわかりますか?」と聞かれた場合は、「わからない。だから話を聞いて少しでも理解に努めるのです」と返しています。「あなたから聞いたことしかわからない」と正直になるのも大事です。

http://toyokeizai.net/articles/-/182987?page=3

これを読んで、正直に「わからない」と言う選択肢もあるのだと気づきました。

相手が悩んでいて何か言葉をかけたいけど、かける言葉がみつからないときってありますよね。

今回の家族の病気のことも、全員が経験しているわけではありません。

そんなときは、「わからない。けど理解しようとしている」と意思表示をすることも

「当事者に寄り添う」という意味で大きな効果があるのだと思いました。

 

 

昨日のブログを読んでくれた方、励ましのことばをくれた方、改めてありがとうございました。

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先ほど、同じような経験をした人の言葉が力になったと書きましたが、

私の心に響いたのはそれだけではありません。

この決断を間違ってないと言ってくれた方、

ここで悩むのは、私が頑張って来た証拠だと言ってくれた方、

また、全部落ち着いてからやりたいことやっても遅くないよと言ってくれた方、

普通に読んでくれた方も含めて多くの人に支えられているということを感じました。

ありがとうございました。

 

今回の経験で、今までとは違う悩みを乗り越えることになるので、

誰かに共感できるシーンが増えそうです。

でも、共感できなくても無理に取り繕う必要はなく、「わかろうとしている」ことを伝えるだけでもいいのだと分かりました。

いろんな経験を通して強くなりたいと思います。